いつ頃から矯正を始めたらいいですか?
小学校入学前に一度は矯正医の診察を受けましょう。診察によって、早く始めたほうがよい場合、少し様子をみたほうがよい場合もあります。一度、矯正専門の歯科医院にみてもらうことをおすすめします。
治療に最適な時期は症状によって異なります。不正咬合に気づいたら、専門医と相談し、種々の状況を考え併せて、治療開始時期を検討することをお勧めします。多くの不正咬合は、永久前歯の生え揃った小学校低学年の時期に症状が顕在化します。
早期に治療した方がよいのか、もうしばらく待っても良いのかを、この時期に判断することで、効果的な治療ができます。
子供のうちから矯正治療をするメリットを教えてください
1.成長発育を利用した治療ができるため、
歯の移動を多くしなくとも症状の改善が可能な場合がある
2.治療後の安定が得やすい
3.治療法の選択肢が多い
4.抜歯の可能性を減らせる
など有利な点が多いと思います。
しかし一方で、治療が長期に及び、本人や家族の負担が大きくなる可能性もあります。最近の小中学生は、塾や部活動で忙しい場合も多いようですから、矯正治療をする余裕がないのであれば、無理せず、受験などが終わってからでも良いでしょう。
ただし、予防歯科という観点からは、矯正治療をしながら、むし歯予防を含め、歯並びと咬み合わせを育成していく一環として、できるだけ早期に矯正治療をおこなうことをオススメします。治療を開始すれば、定期的に口の中を観察しながら歯のはえかわりや歯みがきのチェックもできるので、健康な歯を育てることができます。
子供の矯正の流れを教えてください
子どもの矯正の場合、はじめからワイヤーの装置を付けて治療をスタートするわけではありません。小児矯正は大きく分けて、3つのステップに分かれます。
早期治療
乳歯列期での治療です。
矯正装置を使うことが可能なお子様であれば、3~4歳からでも矯正治療が可能となります。(主に受け口や交叉咬合が対象)前歯に隙間ができない歯列の拡大もします。
ステップ1/第1期治療
混合歯列期(生えかわり期)での治療です。
早期治療と第1期治療では主にとりはずし式の装置を使います。
この時期は、成長とともに状態を悪化させる要因を取り除き、その後の成長発育ができるだけ正常に近くなるように軌道修正をする期間をいいます。第1期治療を行ったことにより、第2期治療では永久歯を抜かずに治療ができる可能性が高くなります。
ステップ2/第2期治療
大人の矯正(永久歯が生えそろってからの治療)のことです。上下すべての歯にブラケットを装着し完全な咬合に仕上げる治療となります。
※初診時にお子様でも永久歯が生え揃っている方は第2期治療からとなります。
子供の矯正治療例
叢生(乳歯列期)
<治療前>(6才8カ月) 上下の前歯に隙間がないだけでなく、下の前歯は凹凸があります。


<治療中>(8才4カ月) プレートで歯列を拡大しています。上下の前歯が永久歯にはえかわり中。


<治療後>(10才7カ月) 永久歯の前歯がほぼはえそろいました。

乳歯列からの叢生を取り外し式の拡大床を使って、永久歯の前歯が並ぶ段階まできました。
叢生(混合歯列期)
<治療前>(8才2カ月) 前歯に大きな負担がかかって歯肉が下がってしまいました。


<治療後>(11才11カ月) 歯列と咬みあわせがよくなって、前歯の歯肉を回復しました。

固定式のリンガルアーチとブラケットを装着して、むし歯ゼロの永久歯列を手に入れることができました。
下顎前突(乳歯列期)
<治療前>(4才4カ月)


<治療後>(4才8カ月)

取り外し式の機能的矯正装置(ムーシールド)を使って短期間でかみ合わせが変化しました。
下顎前突(混合歯列期)
<治療前>(6才3カ月)


<治療後>(9才3カ月)

取り外し式の機能的矯正装置(ムーアプライアンス)と固定式のリンガルアーチを使用しました。
上顎前突(混合歯列期)
<治療前>(8才8カ月)


<治療後>(9才8カ月)

取り外し式の機能的矯正装置(ビムラーアプライアンス)を約1年使った変化です。
過蓋咬合(混合歯列期)
<治療前>(10才5カ月)


<治療後>(13才2カ月)

取り外し式の機能的矯正装置(ビムラーアプライアンス)を使用後、部分的にブラケットをつけました。
開咬(混合歯列期)
<治療前>(8才2カ月)


<治療後>(10才2カ月)

取り外し式のタングガードと部分的にブラケットを装着しました。
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